ブラームス:間奏曲ロ短調作品119-1


Brahms: Intermezzo op. 119 n.1 (Glenn Gould)
ブラームス最後の間奏曲集の第1曲。
クララ・シューマンは、この曲を評して
「灰色の真珠、曇ってはいるが、大切なもの」
と言ったと伝えられていますが、
わたしの頭に浮かんだのは、松尾芭蕉
「旅に病んで、夢は枯野を駆け巡る」
という俳句。
まるで、消える間際のローソクの炎の、
ほのかな明るさの中を覗き込んでいるようです。
明るい冬枯れの日に、ぜひ聞いてみてください。