明日は、

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今年最後の西宮での夕食はシマイロ・カフェさんのデミグラスソースのハンバーグセットにしました。
思えば、シマイロさんで、はじめて食べた食事もこれ。
ハンバーグの下に、もやしが敷いてあるのに感動したのを覚えています。
シマイロさんのほかのメニューにもやしは一切使われていません。
だから、ハンバーグを油っぽくしないため、鉄のお皿にくっつかないようにするためだけに、ここもやしがある。
なにか、今回も、意味もなく「ぐっと」きてしまいました。
「ぐっと」といえば、シマイロさんは、パンケーキで有名なお店だから、夜はお客さんがぐっと減ります。
だから、不揃いなテーブルが散らばる、薄明りの店内に、今夜はわたしひとり。
聞こえてくるのは、キッチンで野菜を切る音、
それと天井のスピーカーから流れてくる心地よい歌声。

~喜んで、悲しんで、怒って、楽しんだあとは 君にも会いにいけるよ
 塞がった傷口は まるでなかったことのよう 明日は笑ってられますように~

やっと気づいてくれたの?、いつも、そばで歌っていたのに・・・
そう言われているようで、サビの歌詞をあわてて書き留めた。
そう、今日、わたしは、この歌と出会いました。


羊毛とおはな「明日は、」
この歌声の主が、もうこの世界から去ってしまったあとだったけれど。
遅すぎ?、そんなことはない。歌は産毛のついた種子みたいなもの。
風に運ばれて、誰かのこころの中で芽を出し、花をつけ、
また、歌声になって、ひろがっていく。
自然の中にいる小さな生き物のように
母親のぬくもりをまとい、その夢見た物語を、前だけを見て進めていく。
だから、大丈夫。あなたの思っていたとおりに、きっとなるはずだから・・・。

また、今日も、ここで発見がありました。
シマイロさんとわたしは相性がいいのかな。
来年も、どうぞよろしくお願いします。